2014年1月28日 日乗連(パイロット組合)との懇談を行いました。

 

日乗連と懇談を行いました。

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去る1月28日全国医師ユニオンは日乗連(日本乗員組時連絡会議)との懇談を行いました。医師とパイロットは高度な技能と安全に対する重い責任を担う職業としての共通点があります。これまでにも全国医師ユニオンは日乗連と共同で、命と安全を守り労働ルールを考えるシンポジウム「いのち?」を開催するなど協力関係を築いてきました。

今回の懇談は、消費事故調の発足や今後設立される医療事故調も視野に入れ、安全の確保と事故調査のあり方、また労働組合としての今後の取組等での意見交換を目的としたものです。この日は、日乗連の事務所であるフェニックスビルで日乗連の執行委員会が開催される中で、会議の合間に昼食を取りながら行われました。日乗連の執行委員はパイロットとして世界中を飛び回っており、アメリカ・ヨーロッパ・アジア各地から前日に帰国し会議に臨んでいました。パイロットの組合は日程調整が困難な中で組合活動を行うと目に特別な困難さを持っています。

日乗連は異なる企業の組合の壁を乗り越えて1978年に結成され航空機の乗員組合の連絡会議で、4400名の会員を有しています。パイロットの地位の向上や安全性の確保などの活動を行い、航空機事故で機長が刑事訴追された時もフライトレコーダーの解析などで科学的なデーター示し冤罪をかちとっています。また、勝訴には至りませんでしたが機長の過労死裁判にも取り組んだ経験を持っています。私たち全国医師ユニオンは、日本の医師の労働組合を確立するために日乗連を参考にすべき点が数多くあると考えます。

この日の懇談では、勤務医労働調査2012に基づき医師の長時間の過重労働が改善していない現状や安全性の確保のためには過重労働をなくす必要があるが日本ではこのような視点がないことなどを報告。日乗連からは、LLC(格安運賃の航空会社)の参入が増えているが、これらの企業には組合がないこと。航空機業界の競争の激化でパイロットの勤務状態が悪化していることが指摘されました。労働時間としては合法であるが、世界各地を連続して飛ぶ場合2泊5日という異常なシフトが組まれることがあり、時差の関係で常に眠りは浅く「自分がどこにいて今何時なのかわからなくなる」ことがあるなど安全性が脅かされている問題点が指摘されました。

私たちは今後さらに協力関係を築き、私たちが抱える問題を社会に訴えていくために日常的に交流を進めていくことを確認しました。

この懇談の1か月後に、朝日新聞の「命を削って人命を守る」という特集記事で「手術・診察・当直 32時間以上の勤務の医師」「対寧時計が合わぬまま飛ぶパイロット」との表題で医師とパイロットの労働問題が取り上げられました。