2020年4月16日
全国医師ユニオンの植山直人代表より、厚生労働大臣に宛てまして、新型コロナウィルス感染症への対応についての緊急要請をいたしました。
要請項目は下記の4項目になります。
1、検査体制の抜本的な強化
1)医師が必要と認めた全例のPCR検査が行えるようPCR検査数を大幅に増やす。
2)各地におけるPCR検査能力、実施数と陽性者数、適応条件のリアルタイムでの情報公開。
3)COVID-19の抗体検査を医療従事者に優先的に行う。
2、サージカルマスク等の感染防護具の医療機関への優先的供給
1)サージカルマスク等の感染防護具の地域別の必要数の把握。
2)医療機関への優先的な供給システムの確立。
3)N-95マスクの再利用時の感染防護能力の調査
3、医療従事者の労務管理の徹底
1)労働時間管理と健康確保の徹底。
健康確保のための労働時間管理の徹底及び以下の項目の実施。
①必要に応じたCOVID-19の検査。
②医療従事者の家族への感染を防止するための自己隔離。
③重傷者対応のための交代制勤務の徹底。
④メンタルヘルスに関する支援・指導が行える国の体制の確立。
2)適切な賃金や労災補償の徹底。
3)「無給医」や大学院生、研修医への労基法の徹底と人権侵害の一掃。
①大学院生や研修医等であっても診療行為に従事しているような医師は、労災保険の対象となることを各大学病院に周知徹底すること。
②国が「無給医」問題をなくす抜本的な対策を取ること。
4、医療機関と医療労働者への経済的保障の徹底
1)COVID-19の感染拡大で各医療機関の経営破綻がおきないように経済的な支援を行うこと。
2)全ての医療従事者が適切な労務管理を受け適切な賃金(全ての残業代を含む)や危険手当をもらえるよう支援すること。
なお、要請文詳細はこちらになります。